両親の自殺を手助けした罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助被告が初公判で起訴内容を認めました。市川猿之助、本名喜熨斗孝彦被告は5月、東京・目黒区の自宅で母親と、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんの、自殺を手助けした自殺ほう助の罪に問われています。初公判で猿之助被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。猿之助被告は、以前から「自分さえいなければ周囲は幸せ」という考えから自殺願望があったと明かし、自身に関する記事が雑誌に載ることを知り、「否定してきた気持ちが開いていった」と自殺への想いが強まった気持ちを話しました。また両親に自殺の意思を告げると当初は「舞台に対する責任はどうするんだ」などと止められたが母親から「あなたひとりを逝かせるわけにはいかない」と言われ、3人で自殺をすることになったと話しました。検察側は「被告人の行為なくして実現しなかったもの。著名人による自殺ほう助で社会に与えた影響は大きい」として懲役3年を求刑しました。一方、弁護側は「3人で話し合った結果で両親の意思は明確であった」として執行猶予付きの判決を求めました。最後に、猿之助被告は「この反省、申し訳なさは一生背負っていく思いです。僕にしかできないことがあるなら、それをさせていただき生きる希望にしたい」と話しました。判決は11月17日に言い渡されます。
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