歌舞伎俳優の市川猿之助さんが24日の警視庁の事情聴取に対して「両親と心中を図った」という趣旨の説明をしたことが分かりました。また、搬送された際、何らかの薬を飲んだとみられる形跡もあったということです。
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明治座では25日も主役・市川猿之助ののぼりがはためいていました。歌舞伎俳優の市川猿之助さん主演の舞台が代役を立てて行われていたのです。
猿之助さんのファン
「当然、猿之助さんのが見られると思っていた。複雑と言えば複雑」
公演に訪れたファンからは代役の俳優をたたえる一方で、猿之助さんを見たかったという声もあがりました。
警視庁は24日に都内の警察施設で猿之助さんの事情聴取を行いました。捜査関係者への取材で、「両親と心中を図った」という趣旨の説明をしたことが分かりました。
猿之助さんは5月18日に東京都目黒区の自宅で意識がもうろうとした状態で見つかりました。自宅の別の部屋で発見された父親の市川段四郎さん（76）と母親（75）は死亡しました。2人は当時、首から下に布団がかかった状態で見つかったということです。司法解剖の結果、死因は向精神薬を服用したことによる中毒死とみられることが分かっています。
搬送された日には、猿之助さんは「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の話をしていたといいます。猿之助さんの遺書とみられるものも見つかっていました。
こうした中で松竹は24日に、歌舞伎座で6月に開催予定の公演について、猿之助さんの休演を発表しました。
松竹
「市川猿之助につきましては、今なお当局等による対応が続いており、来月の公演に出演することは困難と判断し、本日の発表内容を決定いたしました」
相次ぐ休演に、猿之助さんのファンは…
猿之助さんのファン
「（6月の公演に）行きたいなと思っていたんですけど、こうなってしまってはしようがない」
警視庁の事情聴取に対して「両親と心中を図った」という趣旨の説明をした猿之助さん。捜査関係者によると、搬送された際、猿之助さんが何らかの薬を飲んだとみられる形跡もあったということです。
自宅からは睡眠薬などは見つかっていないということで、警視庁は当時の状況について慎重に調べを進める方針です。
（2023年5月25日放送「news every.」より）
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