市川猿之助さんの「ハラスメント疑惑」について23日、歌舞伎の本興行以外をマネジメントする所属事務所が、「そのような事実は現在で出ていていない」とコメントしました。一方、ファンからは、「全てスッキリというわけではない」という声も上がりました。
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事務所コメント
「市川猿之助に関しましては、お客さまをはじめ、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけいたしておりますことを改めて深くおわび申し上げます」
23日、市川猿之助さんの“歌舞伎の本興行以外”のマネジメントを行っている所属事務所が、コメントを発表しました。
事務所コメント
「一部報道にありましたハラスメントに関しましては、今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません」
一部の週刊誌が報じていた、「俳優や劇場関係者に対するハラスメント」について、自社が管轄する現場では、確認できなかったということです。
猿之助さんが主演を務めるはずだった舞台が、23日夜も行われました。中村隼人さん（29）が代役を務めました。
猿之助さんのファン
「事務所はそういうふうに言うかもしれないけど、客観的にみたら（ハラスメントは）あったのかもなと正直思う。今回のことを受けて立ち直って、もう1回、舞台を作ってくれればいいなと」
猿之助さんのファン
「全てスッキリというわけではない。（ハラスメントが）あったとしても、何かしらの償いをして戻ってきてほしい」
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猿之助さんは18日、東京・目黒区の自宅で意識がもうろうとした状態で見つかりました。ともに自宅で発見された、父親の市川段四郎さん（76）と母親（75）は死亡しました。
捜査関係者によると、猿之助さんは「『死んで生まれ変わろう』と家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の話をしていたということです。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬を服用したことによる中毒死とみられています。
向精神薬とは、どのような薬なのか。
法科学研究センター 雨宮正欣所長
「向精神薬とは、体の中枢神経、主に脳に働くような薬。うつ病の薬や睡眠薬とか」
向精神薬は処方箋がないと入手することはできず、他人に譲渡することなどは法律で禁止されています。一度に大量に飲むことで、命を落とす可能性があるといいます。
法科学研究センター 雨宮正欣所長
「大量の向精神薬を飲むことが本当に可能だったのか、どなたかが補助して薬物を摂取した可能性も小さくないと思います」
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こうした中、猿之助さんの歌舞伎の興行を取り仕切る松竹の株主総会が23日に行われました。
総会に出席 松竹の株主
「最初に議長が『突然のことなのでお話しする筋ではないが、松竹としては猿之助さんの回復を祈りましょう』と」
――騒動を株主はどう受け止めている？
総会に出席 松竹の株主
「温かい目で、今度の事件も見守っていると思う」
猿之助さんは現在、歩ける状態まで回復し、すでに退院したといいます。警視庁は当時の状況を詳しく調べるとともに、猿之助さんからも今後、事情を聞く方針です。
(2023年5月23日放送「news zero」より）
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