去年7月の当選以降、現在に至るまで一度も国会に出席していないNHK党のガーシー参院議員(51)に対し21日、参議院の懲罰委員会は処分内容を決定した。それは「議場での陳謝」というものだったが、NHK党は応じる可能性はないとしている。
■「議場での陳謝」応じる可能性“ない”
ガーシー議員:「俺みたいな人間が当選するには、当選しただけの理由があるのよ、絶対に。今の国会、今の政治家に対して何も納得してないから、風穴開けたいから異物を送り込んだわけやんか、国民が」
当選してから一度も国会に姿を見せていないNHK党・ガーシー参院議員の処分を決める参院懲罰委員会が21日に開かれた。
懲罰は重い順に「除名」「登院停止」「議場での陳謝」「議場での戒告」の4種類あるが、今回の懲罰は全会一致で…。
参院懲罰委・鈴木宗男委員長:「公開議場における陳謝の懲罰を科すべきものと決定いたしました」
本会議場に来て、陳謝するという処分だったが、ガーシ―議員の代理として懲罰委員会に出席したNHK党・浜田聡政調会長は次のように答えた。
浜田政調会長:「(Q.ガーシー議員が議場で陳謝に応じる可能性は?)ないです」
鈴木委員長:「浜田さんは『出ない』と明確に言っていた?」「(Q.応じないと)ということは帰ってこないということね。粛々と次の手続きがなされるものだと私はこう思っております」
陳謝に応じなかった場合、最も重い処分「除名」が科される可能性もあるという。
■騒動・オンライン出席…有権者の反応は?
しかし、もともとガーシー議員は選挙の時に、当選しても日本へは帰らず海外で政治活動をすると公約に掲げていた。
今回の騒動に有権者は…。
50代会社員:「ああいう議員を選んだ国民が悪いんだと思っています」
40代会社員:「(当初は)賛成する方もいらっしゃいましたけど、最近はそういう声はだいぶ少なくなったのかなと思う。僕ら会社員だったら、すぐクビになっていると思いますけどね」
一方で、ガーシー議員が国会へのリモート出席を求めていることについては、こんな意見もあった。
30代会社員:「リモート自体は別にいいと思うんですよね。それが、もっとお仕事されている方が、リモートをやると言うのは良いんじゃないかな」
■国会のオンライン出席 “緊急事態時”は例外的に
懲罰委員会で決定した処分内容だが、22日午前10時から開かれた参院本会議で正式に決まった。今後の動向が注目されるが、ガーシー議員が求めているリモート出席、「オンライン国会」についてみていく。
去年12月、参議院はガーシー議員に対し、国会を欠席する理由の回答を求めた。それに対しガーシー議員はSNSで、「『当選しても日本へ帰らず、海外で政治活動をしていく』と公約の1つに掲げ、28万7714票を頂いて当選した」と回答し、「出席しないこと」が公約でもあったとした。
また、13日にはSNSに「いまや世界中リモート会議が当たり前になり、zoomのような便利なものができてるのに出席せなあかん理由を教えてくれ」と書き込み、オンラインでの出席が認められるよう求めた。
そもそも国会議員の出席については憲法第56条で定められていて、「両議院は、各々(おのおの)その総議員の3分の1以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない」となっている。
この「出席」という言葉の定義を巡っては、こんな見解が示されている。
コロナ禍により国会開催に支障が出たことから去年3月、衆議院憲法審査会は「出席」を明記している今の憲法のもとで「緊急事態」が発生した場合は、例外的にオンラインでの出席を認めるとした報告書を与野党の賛成多数で議決した。
ただ、この場合は「緊急事態」という条件なので、今回のガーシー議員は該当するかどうかは分からない。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年2月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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