ニキビ肌の原因である脂性肌。皮脂を抑えてニキビを根本的に治す！
この動画では主にニキビには治療薬、皮脂の過剰分泌にはパントテン酸をおすすめしています！
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この動画の補足
【治療薬について】
ニキビの原因と言われているアクネ菌は、元々人の皮膚に存在する常在菌であるって研究報告もあって、このアクネ菌が悪いというより、毛穴につまった皮脂を栄養にアクネ菌が無駄に増殖しちゃって、それが原因で炎症を起こしてしまっている状態だから、その増えたアクネ菌を殺菌して、さらにその炎症を鎮めるって役割として抗菌薬を使用します。
抗菌薬には主に過酸化ベンゾイルを主成分とする外用薬と抗生物質の内服薬の２種類があって、アメリカの皮膚科学会が掲載しているガイドラインによると、過酸化ベンゾイルと抗生物質を併用したほうがエビデンスレベルが高い、つまり医学的根拠があると推奨されていて、日本の治療でもこの２つが併用されています。
で、過酸化ベンゾイルのみを主成分にして作られた薬がベピオゲルと言って
アクネ菌に対して強い殺菌作用をもちます。
この薬は２０１５年に日本で承認された薬なんですけど、それまではディフェリンゲルっていう過酸化ベンゾイルではなく、アダパレンっていう角質細胞に働いて、毛穴のつまりを解消する作用と抗炎症作用をもつ成分の塗り薬が使われていて、自分も最初はそのディフェリンゲルを使っていたんですけど、途中でこのベピオゲルに変えてからのほうが効果が高いと感じました。
でも今はこのベピオゲルに毛穴のつまりを解消するディフェリンゲルの成分が入ったエピデュオゲルっていうのが２０１６年から出ているので、ベピオゲルではなくピデュオゲルが処方される可能性もあります。
それと併用する内服薬の抗生物質には
日本の皮膚科学会のニキビ治療のガイドラインにあるエビデンスレベルと日本での使用推奨度が高いものとして設定されているドキシサイクリンかロキシスロマイシンのどちらかが処方されるかと思います。
自分の行っている皮膚科では、どちらかと言えば副作用が比較的少ないロキシスロマイシンが処方されています。
ただし
内服の抗生物質には耐性菌の出現を防ぐためにも投与は 3 カ月までとして、その後は経過を見つつ継続するか、もしくは中止することが推奨されています
まあこのベピオゲルにアクネ菌の殺菌作用があるので、使っていくことでアクネ菌が死んでいって炎症も抑えられると思うので、そんな長いあいだ抗生物質を飲まなくても大丈夫だと思います。
外用薬のほうは抗生物質ではないので耐性菌の心配はありません。
【ホルモンの影響について】
基本的に脂腺細胞などの脂肪細胞では過剰の遊離脂肪酸はトリグリセリドの形で放出されないように貯蔵されているんだけど、ホルモンの影響を受けるとホルモン感受性リパーゼっていう酵素の作用で、そのトリグリセリドが遊離脂肪酸に分解されちゃってそれが血中に放出されて全身に回ることになるので、思春期にニキビができるのは成長ホルモンの影響だし、男性の方が油っぽいのは男性ホルモンが原因、女性が生理前にニキビができるのは生理前に増加するプロゲステロンっていう女性ホルモンが影響してるっていう説明がつきます。
【※】
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