安倍元首相銃撃事件の当時の警備状況について検証を進めている警察庁は5日、現時点の検証状況として、安倍元首相のそばの警護員の配置が当初のものから変更され、そのことが現場の指揮官と共有されていなかったことなどを明らかにしました。
安倍元首相が銃撃され死亡した事件を受けての国家公安委員会や警察庁での議論では、現場指揮官が現場全体を俯瞰(ふかん)した上での指揮が不十分だったなどとしています。
そして、一部の警護員の判断で、警護員1人の配置が安倍元首相がいたガードレールの外から中に変わっていたほか、警戒方向が変更されていたにもかかわらず、指揮官などに報告されていなかったとしました。
ただ、配置の変更について、「現時点で直ちに合理性を欠くということではない」としていて、引き続き検証を行い、今月中に検証・見直し結果について結果をとりまとめ公表するとしています。
(2022年8月5日放送)
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