不正送金事件に使われる他人名義の銀行口座などを作るため運転免許証を偽造した疑いです。警視庁や長崎県警など16都道府県警の合同捜査で長与町の30代の夫婦が逮捕されました。
西彼・長与町岡郷の会社員・豊島祐志容疑者31歳と、妻のパート従業員・里恵容疑者31歳は、2022年、パソコンなどを使い、運転免許証4枚を偽造した疑いがもたれています。
警視庁によりますと、2人は闇バイトを通じて知り合った指示役からの依頼で偽の免許証を作っていました。免許証は、本来の持ち主の女性と名前と住所は一致していますが、写真は別の女のものでした。この女は去年、偽造免許証を見せて入手した携帯番号を使ってネットバンクで不正送金したとして有罪判決を受けています。
パソコンからは少なくとも200通以上の偽造免許証のデータが見つかっていて、少なくとも50人の個人情報が他人名義の口座開設などに悪用され、4億5千万円以上の被害につながっているとみられています。
調べに対し2人は容疑を認めていて、祐志容疑者は「簡単に稼げる副業をSNSで検索し連絡をとった。悪用されることは分かっていたが金欲しさにやった」と供述しています。
警視庁は、全国で相次ぐ不正送金事件にこうした偽造免許証が使われているとみて、背後の犯罪組織についても調べています。
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