両親の自殺を手助けした罪に問われた歌舞伎俳優の市川猿之助被告に、執行猶予がついた有罪判決が言い渡された。
東京地裁前から、フジテレビ社会部・空閑悠記者が中継でお伝えする。
猿之助被告は、白いワイシャツに黒色のスーツ、青いネクタイにマスク姿で一礼して、法廷に入ってきた。
市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告(47)は5月、東京都内の自宅で両親に睡眠導入剤を飲ませ、自殺を手助けした罪に問われている。
東京地裁は判決で、「自身に関する週刊誌の記事をきっかけに自殺を考えるに至った。自殺をほう助する選択をしたこと自体、短絡的というほかなく、犯行の経緯や動機に酌むべき事情が多いとはいえない」と指摘した。
そのうえで、「事件を後悔し反省の態度を示している」などと述べて、猿之助被告に懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。
猿之助被告は、裁判官から判決を言い渡された瞬間、前を向き目を閉じたまま聞いていた。
今回は裁判官から歌舞伎についての言及はなく、猿之助被告も言葉を発することはなかった。
しかし、猿之助被告はこれまでの裁判の中で、「歌舞伎そのものが自分の存在」などと話をしているので、執行猶予5年の判決が確定した場合、いつから歌舞伎の世界に戻るのかも注目される。
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