歌舞伎俳優の市川猿翁さんが13日、不整脈のため亡くなりました。83歳でした。市川中車さんの父で、市川猿之助さんの伯父にあたります。
松竹によりますと、市川猿翁さんは13日午前6時55分、不整脈のため亡くなりました。
市川猿翁さんは1939年、三代目市川段四郎さんの長男として生まれ、1947年に三代目市川団子を名乗り初舞台を踏みました。
1963年に三代目市川猿之助を襲名し、空中を舞う宙乗りや、視覚の美しさに富んだ芸術色の強い演技や演出で歌舞伎界に新しい風を吹き込み、「猿之助歌舞伎」として人気を集めました。
また、伝統的な技法を用いながら最新の舞台技術や照明などを駆使し、歌舞伎を現代的な演劇にアレンジした「スーパー歌舞伎」を創り上げるなど、昭和から平成にかけての歌舞伎界に大きな業績を残しました。
市川中車さんは「長く険しく、それでも『夢』に邁進(まいしん)した歌舞伎俳優人生でした。一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔ける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います」とコメントを発表しました。
葬儀は親族葬で行い、後日お別れの会を開くということです。
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