歌舞伎役者の市川猿之助さんが自宅で倒れているのが見つかり、搬送されてから1週間です。猿之助さんは事情聴取に応じているということですが、容体は今どのような状態にあるというところまで分かっているのでしょうか。警視庁クラブから報告です。
(社会部・山木翔遥記者報告)
聴取は24日、都内の警察施設に猿之助さんを呼んで行われました。本格的な聴取は24日が初めてとみられます。
当初は意識が朦朧(もうろう)とした状態で搬送され、一時は会話もままならない状態だったといいますが、猿之助さんは19日にある程度、体調が回復したことから搬送先の病院を退院していました。
その後、移動や受け答えができるまでに回復したと判断され、24日に聴取が行われたものと思われます。
(Q.聴取が進んでいることになると、焦点は両親が亡くなっていることに関連して猿之助さんは罪に問われる可能性があるのかどうかということになるが、この辺はどうか?)
その点については非常に慎重に捜査が進められています。これまでに両親の死因が向精神薬中毒の疑いであること、そして検視や解剖などから無理やり薬を摂取させられた状況ではないということが分かっています。そのなかで両親がどのような経緯で向精神薬を摂取したのか、そして薬は誰が用意したものかを明らかにすることが鍵となります。
猿之助さんも自殺を図ったとみられていますが、仮に薬を猿之助さんが用意して両親に渡していたとすれば、両親の自殺を手助けしたとして自殺幇助(ほうじょ)の罪に問われる可能性が出てきます。しかし、現場の自宅からは薬の瓶やごみなどは見つかっていません。
そのため、警視庁は薬の入手経路や両親が摂取した経緯を明らかにするために猿之助さんの聴取を行いながら裏付けを慎重に進めています。
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
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