5月18日、両親とともに自宅で倒れているのが見つかった歌舞伎俳優の市川猿之助さん。
その後、死亡が確認された父・段四郎さんと母親の死因は司法解剖の結果、向精神薬中毒とみられることがわかりました。
■両親の死因は“向精神薬中毒”か
日比麻音子キャスター:
警視庁の捜査員に対して猿之助さんは「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の話をしているということです。
両親は司法解剖の結果、死因は「向精神薬中毒の疑い」ということがわかりました。
向精神薬というのはどういった薬なのかといいますと、「脳の中枢神経に作用する薬の総称」ということで、例えば▼睡眠薬や ▼抗不安薬などです。
ただこういった薬は、医師の処方箋が必要になりますので、市販では手に入れることはできません。
法科学研究センターの雨宮正欣さんに話を聞きました。
「大量に摂取しない限り死に至る可能性は低い」ということです。
そもそも向精神薬は、一度に大量に処方されないものとなっています。仮に大量に飲んだ場合にも、体の拒否反応が出て吐いてしまう。ですから、他の人が飲ませるのは難しいものということです。
ただ、持病がある場合や、高齢である場合には、少量でも死に至るケースもあるということです。
■「家族で話し合った」捜査は?
では、今後の捜査のポイントについて元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士に聞きました。
「猿之助さんが、両親の自殺願望を認識したうえで、なんらかの手助けをしていた場合には、罪に問われる可能性がある」ということです。
▼薬の調達などをした場合には「同意殺人罪」
▼薬を調達していなくても、飲みやすくする、死を見届けるなどをした場合には「自殺ほう助罪」
に問われるということで、どちらも6ヶ月以上7年以下の懲役または禁錮になります。
若狭さんによりますと、猿之助さんの事情聴取を経て「家族との話し合いの後に、どのような行動を取ったのか」が捜査のポイントになってきそうです。
そして雨宮さんによりますと今後のポイントは「両親の血液検査」です。
▼薬の種類を特定すること
▼誰が処方されたものなのか、併用の有無などが確認される
ホラン千秋キャスター:
今回の1件について、まだわからないことが多いということ。あとは猿之助さんが、お話されることによって、今後どのように推移していくのかというところ。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
この事件を見ると謎だらけです。一家3人がこういう行動をとる背景、そして、どうやって大量と想定される薬を飲んだのか。著名人だから、ここまで報道されるとは思うんですけど、そこに至る前に助けを求めるとか話し合いができるような場とかが、求められることじゃないでしょうか。
ホランキャスター:
今後、何があったかを話していただくということも重要になってくると思います。
日比キャスター:
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