銃撃されて亡くなった安倍元総理大臣の妻・昭恵さんが21日、安倍派の会合や岸田総理大臣の元を訪れました。時折、涙ぐみながら関係者に葬儀への参列などについて感謝を伝えたということです。
突如、派閥の長を失った自民党の安倍派。21日に派閥総会を開き、今後の体制について話し合いました。
と、そこへ訪れたのは安倍元総理の妻・昭恵さん。カメラの前に姿を現すのは12日の葬儀以来です。
昭恵さんは総会で「安倍元総理の遺志を派閥で継いでいってほしい」などと話したといいます。
自民党安倍派・下村博文会長代理:「いまだに信じられない思いで、まだ主人はこの世に気持ちが残っているのではないかという気持ちがあって、いまだに信じられない思いです…と。きょうも涙ぐんでおられました。本当にいまだに昭恵夫人の心情を思うと、本当にやるせない思いです」
安倍元総理が凶弾に倒れてから、まだ約2週間。昭恵夫人は気丈な様子を見せたといいます。
自民党安倍派・下村博文会長代理:「(Q.安倍元総理がお亡くなりになられてから、まだ日が浅いが、きょう来られたのは昭恵さんのご意思で?)そうだと思います。ちょっとつらいですよね。ですから、場合によってはもうちょっと落ち着いてからでもいいと。けじめとして、わざわざお越し頂いたのではないかと思います」
自民党安倍派・西村康稔事務総長:「誇りある日本をつくっていくということで、安倍元総理は邁進(まいしん)をされておられたという話がございました。ご自身も安倍元総理の遺志をつなげていきたいというお話でした」
自民党安倍派・稲田朋美議員:「安倍元総理が日本の国が大好きで、そして誇りある日本を伝えていきたいという思いで、ずっと頑張ってこられた。そうした遺志を清和会(安倍派)がしっかり引き継いで実現していって頂きたい。ちょっと言葉は違うと思いますけど、そういう趣旨のお話でした」
安倍派は今後の体制について当初、限られたメンバーによる集団指導体制へ移行する方針でしたが、派内から反発が相次いだために一転、現在の体制のまま活動を続けることを決めました。
当面は会長を置かず、安倍元総理の国葬が終わった後に改めて協議するといいます。
自民党本部を無言で後にした昭恵夫人。
その後、総理官邸を訪れて岸田総理と面会し、葬儀への参列などについて謝意を伝えたといいます。
22日、政府は9月27日に国葬を行うことを閣議決定する方針です。また、自民党は来月5日に国会で「追悼演説」を行う方向で調整しています。
一方、事件についても捜査が進んでいます。
新たに山上徹也容疑者(41)が去年11月から今年2月にかけて、奈良県内でシャッター付きのガレージを借りていたというのです。
山上徹也容疑者の供述:「火薬を乾燥させるために借りていた」
ガレージは車1台分を止められるスペースがあり、警察はこのガレージを拠点に銃弾や銃などの製造を続けていたとみています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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