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「真後ろにいた男性」語る安倍元総理銃撃の瞬間 そのとき何が?(2022年7月16日)

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安倍元総理大臣が銃撃された事件から1週間。
あの日、演説する安倍元総理の「真後ろにいた男性」に話を聞くことができました。

自民党奈良市支部 櫻井大輔青年局長)「このあたりに演説用の台があって私がその後ろに立っていた形。登壇者にマイク渡すのもやってくれと頼まれたので」

櫻井大輔さん)「目の前がぴかっと光ったので、頭上で破裂したような感覚ですね、僕からしたら」

目の前の光で咄嗟に避けたという櫻井さん。直後の安倍元総理の様子については…

櫻井大輔さん)「安倍さんは少しそのときは喋れて、意識も最初はあったように見受けられたんですがしばらくしたら意識もなくなられて。シャツを上げた時も、胸に撃たれた痕があったわけではなかったので首の所から少し出血はしていたが外から見る分には大量出血というほどでもなかった」

自作した銃で安倍元総理を襲った山上容疑者。1発目を外し、2発目が命中するまでおよそ3秒間、4人の警護員がいて防ぐことはできなかったのでしょうか。

▼2発目なぜ防げず? 独特の“発砲音”が影響か

サタデーステーションは、様々な実銃の検証実験を行う、銃器研究家の高倉総一郎さんと現場を訪れました。
まず注目したのが使われた銃の“独特の発砲音”。反応が遅れた一因ではと指摘します。

銃器研究家 高倉総一郎さん)「これまでたくさんの銃や弾薬を試してきたが、どれとも一致しない音。到底銃とは思えない」

安倍元総理の真後ろにいた櫻井さんもこう話しています。
櫻井大輔さん)「その時はまさか銃で撃たれているとも思わず、なにか音響機器か何かが破裂したのかくらい」

ほかの目撃者は…
目撃者)「はじめはタイヤがパンクしたのかなと」
目撃者)「ボカンボカンこれくらいの感じで本当にイタズラかと思いました」

これは高倉さんが既製品の銃で射撃する検証実験の映像です。
通常の銃はこのように短く、乾いた音がします。
一方、今回の事件。検証のため自作の銃の発砲音を改めて聞いてみます。

高倉総一郎さん)「音が非常に重く、大きいんです。銃撃だとわからないと思います、反応できない。やっぱり一度立ち止まってしまう。」

銃声に慣れている人間ほど“銃撃があったとは思えない”ような独特の発砲音だといい、警護員が2発目に反応できなかった可能性があると指摘します。

▼専門家も驚く銃の精度

そして、自作の銃の威力を物語るのが弾丸の飛距離。
立体駐車場の現場検証では、弾丸のようなものが壁にめり込んでいるようにみえます。
山上容疑者は安倍元総理の背後、数メートルの距離から発砲。銃は1度に6個の弾丸が飛び出る仕組みだったとみられ、およそ20m離れた場所に停まっていた選挙カーに弾痕とみられる複数の穴が、90m離れた立体駐車場の外壁にも3つの穴が見つかっています。

高倉総一郎さん)「既製品の散弾銃と比較してもそれほど遜色がないぐらいの強い威力があった可能性もありますね」

さらに、専門家でも驚いたというのが銃の「精度」。

高倉総一郎さん)「対象の被害者の高さ、銃身とまっすぐ結ぶと、立体駐車場にちょうど当たる。やはり手製の銃だからどうしても弾が散らばると思ったが少なくとも3発当たっている、これは少し驚きましたね」

一見、雑なつくりに見える銃ですが、反動を抑えるためにグリップの形が湾曲している点など丁寧に作り込まれているといいます。

高倉総一郎さん)「よほど精度だったり性能を気にして入念に作られているといえます」

銃をつくり始めた当初から、山の中で繰り返し試し打ちをしていたことも新たにわかりました。
また、事件の前日には、母親が入信する宗教団体の関連施設でも試し打ちをしたとみられています。

山上徹也容疑者「自分の車の中から撃った」

道路から弾痕とみられる穴までの距離を測ってみると…

高倉総一郎さん)「8.5mくらいですね。弾痕を見ると6発が集中しているんです。“ほぼすべてが当たる”それを確かめて、できたから、当日あの距離まで近づいて発砲したと言えると思う」

きょうの家宅捜索では「はかり」や「ミキサー」などが押収されました。
山上容疑者は、拳銃や実弾をつくるために使ったと供述していて、警察は入念な準備の上で犯行に及んだとみて調べています。

サタデーステーション 7月16日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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