奈良市内で街頭演説中に銃撃された安倍晋三元首相が亡くなった。
8日に山形で遊説をしていた岸田首相は、この銃撃事件を受けて、急きょ帰京して対応にあたっていた。
岸田首相が8日午後6時55分、官邸でコメントした。
岸田首相は、「先ほど、奈良県立医科大学附属病院から公表されました通り、本日午後5時3分、安倍晋三元総理がお亡くなりになられました。どうか一命を取り留めていただきたいと祈っておりましたが、祈りもむなしく、こうした報に接することになってしまったこと誠に残念であり、言葉もありません。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。民主主義の根幹たる選挙が行われている中、安倍総理の命を奪った卑劣な蛮行が行われた、断じて許せるものではなく、最も強い言葉であらためて非難を申し上げます。安倍元総理は、憲政史上最長となる8年8カ月にわたり、内閣総理大臣の重責を担われ、卓越したリーダーシップそして実行力によって厳しい内外情勢に直面するわが国を導かれました。わが国が長年苦しんできたデフレからの脱却を目指した3本の矢からなる経済政策。さらには国際情勢、大変厳しい中にあって自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取り組み、さらには平和安全法制の整備など、わが国の、そして世界の平和と安定のために努力をされ、その礎を築かれた。このように認識をしております。そして安倍元総理は、私にとりましても当選同期であり、国会議員になってからも同僚議員として、また安倍内閣を支える一閣僚として多くの時間を共にした良き友人でもありました。この国を愛し、常に時代の一歩先を見通し、この国の未来を切り開くために大きな実績をさまざまな分野で残された偉大な政治家を、こうした形で失ってしまったこと重ね重ね、残念でなりません。安倍元総理の残されたさまざまなご功績に敬意を表し、心から哀悼の意を表する次第です」などと述べた。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/
コメント